新緑の京都へ

花みずき、躑躅、藤・・・等等花も美しく新緑の青さが眩しい爽やかな季節になりましたね。
5月1日2日を休めば大型9連休のゴールデンウィーク、正しく「黄金週」を如何お過ごしでしょうか?

こんにちは。土曜日フラワー・ホームフラワー担当の大場です。

黄金週の初め、この週末、京都に行って来ました。
と、言っても”観光”ではなく、下手の横好きで通っている書道教室の恒例”春合宿”参加の為です。毎年春合宿は京都・東山閣」。
総勢40名、東山閣の大広間で書を書き上げます。
グループで一つの作品を臨書して書き上げたり、大筆で70x136cmの全紙という大きな紙に1文字書いたり・・・
で、メインは個人創作作品。全紙の半分、半切を使って作品を仕上げます。

昨年は李白の漢詩の一部を行書草書混じりで書きましたので、今年は3文字の甲骨文字に挑戦です。

※甲骨文字とは現在確認できる最古の漢字で、古代中国で生まれ発達されてきた文字(漢字)と獣骨を用いる占トが結びついて文字記録になったと言われています。

これは「人盡(尽)楽」。「じんじんらく」と読みます。
人盡(尽)とは”ことごとく”という意味。人盡(尽)楽で、誰もかれもことごとく楽しむということ。

常日頃、お花のレッスンのお教室でもそうありたいと思っていることです。

”合宿”ですから、日を跨いで1日宿に缶詰状態。折角の京都なので今回は書道仲間と「瓢亭の朝粥を食べに行こう」いうことになり、前日仕事帰りに京都へ。朝食前に清水寺仁王門前までお散歩。早朝の五条坂は日中の喧噪からは想像もつかぬほど、人っ子一人おらず、凛とした空気が清々しく、時がゆったりと流れていくようでした。しかし陽も高くなるに従い、生活音が増してくるとお腹の虫も騒ぎだし・・・朝粥を食べに「瓢亭」へ、いざ!

瓢亭別館

中庭

ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、瓢亭は江戸時代より400年続く老舗料亭。幕末の志士たちも通ったといわれています。

本館は敷居が高いので、ややリーズナブルな別館、椅子席で頂きました。

"瓢亭の「朝がゆ」は、昔、祇園界隈で夜遊びしていた京の旦那衆が朝帰りに芸者さんと連れだって寝ている主人を起こし「なにか食べさせて」と言われ粥を作って出したのが朝がゆの始まりだそうです。" (瓢亭HPより)

瓢亭玉子付きの八寸、瓢箪の三段お重には1段目に和え物、2段目に酢の物、3段目に炊き合わせ。豆腐と生海苔の汁物は上品なお出汁がきいたおすまし汁も。

「瓢亭玉子」。お粥より古くからの名物の一品。半熟加減が絶妙。絶品。
見た目も美しい。
先に食べるか、お粥と一緒に食べるか・・・好みの別れるところですね。

メインのお粥はお重を食べ終えた頃合いで出されます。
とろりとしたお粥はそのままでももちろんいいですが、出汁と醤油で調えた葛あんで。私は玉子を残しておいたので、玉子も添えて頂きました。
身も心もとろ~~り~。贅沢な朝粥に大満足。

さて、おなかも膨れたので、近くの南禅寺へ。新緑眩しく美しい。正に「絶景かな、絶景かなー」

南禅寺三門

三門の柱越しの庭。柱が額縁のよう。。

集合時間にまだちょっと時間があったので、清水寺の随求堂で胎内巡り。秘仏・大随求捕殺様の胎内を巡るもの。左壁に巡らされた数珠を頼りに真っ暗な中歩いて行くと一筋の光が!神々しく輝いた随求石が。この石に右手を翳し、一つだけ願い事を。。。胎内から出てきたときは不思議と心身ともにスッキリした気分に感動。正に生まれ変わった気分とでもいいましょうか。

清水寺と三重塔

清水寺は只今修復中。拝観はできます。

藤の花も見頃でした。

五月を語る物
・菖蒲:花菖蒲はアヤメ科、
    葉菖蒲はサトイモ科。強い香りが厄を祓うといわれ、屋根に葺いたり、
    お風呂にいれて。
・柏餅:柏の葉は新芽が出ないと古い歯が落ちないところから、親が子を見届けられる
    ようにとの願いを託しています。
・兜:武士の象徴、出世の願い。
・こいのぼり:「竜門」急流の滝を昇ることのできた鯉は龍になれるとの故事にちなんで。
       出世の象徴。
・竹の子:天に向かってすくすくと伸びる姿に子供の成長を祈って。
・ゼラニウム:水が絶えても根が枯れないことから子孫繁栄の願いと何事にも屈しない勇気を
       託す。

こんなことをちょっぴり考えて、端午の節句を過ごして頂けたらと思います。

では、よい黄金週を!
来週は母の日特別レッスンですよ。申し込みは大丈夫ですか?
お教室でお待ちしています!