三国志展へ

処暑を過ぎ、空にも秋雲が見られ、朝夕も少し涼しくなってきたかな?と思う今日この頃・・ 早いものでもう8月も最終週。夏のお疲れでていませんか?
こんにちは。土曜日フラワー/ホーム担当の大場です。
皆さんの夏休みはどうでしたでしたか?
暑くてどこにも行きたくない!というのが正直なところではありますが、こんな時は屋内。
と、いうことで・・というわけでもありませんが、先日漸く、東京国立博物館で現在開催中の「三国志展」へ行ってきました。
音声ガイドを耳に、ワクワク気分で入場すると、正面にこの「美関羽像」。
逸る思いを抑え、まずは関帝廟壁画などを見ながら関羽像へ。
青銅製、像高172cm、明時代15~16世紀の作。
精悍な顔で金鎖甲を装備、右足を曲げ左足を大きく投げ出し、右手は強く握りしめ左手は五指を広げてそれぞれ太ももに押し付けている力強い姿。惚れ惚れです。
甲(よろい)の留め金や鎖、獣面の装飾、唐草等の植物文様も緻密。
「三国志演義」では関羽の容貌を「身長九尺三寸、髯長一尺八寸、面如重棗、唇若抹朱、丹鳳眼、臥蚕眉、相貌堂堂、威風凛凛」と記していますが、演義の刊行される前にこの像は制作されているらしいので、イメージ通りですね。
中華街に行くと「関帝廟」があり、ご存知の方も多いかと。この関帝こそが神格化された、三国志の英雄の一人、張飛とともに劉備に仕えた「関羽」のこと。
英雄が神格化されることは多々ありますよね。
関羽は曹操軍と孫権軍に挟撃され非業の死を遂げるわけですが、関羽は中国の人々から神として祀られ、信仰を集めているんですね。
私も三国志の中ではやはり「関羽」は好きですね。
会場内のポイントに、横山光輝さんの漫画・三国志の原画、人物はNHKの人形劇・三国志、川本喜八郎さんの人形(懐かしい)が展示され、状況や人物が想像しやすいので、三国志を知らなくても楽しめると思います。
好きな人には堪らないでしょう!
劉備
諸葛孔明
曹操
レッドクリフさながら、100本の矢が飛んでいる展示室もあり、正に「リアル三国志」!
今回の展示の目玉、最近見つかった曹操の高陵からの出土品。
白磁の罐。曹操高陵より出土。
罐とは食べ物を入れたもの。
この時代に白磁!常識より300年ほど早い!
白磁の歴史が変わるかも。
石牌「魏武王常所用格虎大戟」
魏の武王が曹操と指し、これによって発掘された墓が曹操高陵との決め手になったもの。
魏時代の富裕層のお墓に置いた「金のなる木」の台座。
世界で一番短い三国志とも言われている「晋平呉天下太平」。
側面に「晋が呉を滅ぼして天下を統一した」との言葉が刻まれている。結果、魏、蜀、呉のいずれも天下を掴めなかったという三国志の儚いエンディング。
さて、この時代の印章。
三国志の時代、日本はまだまだ弥生時代の頃。
中国では既に文字があり、弓矢や槍のような武器、刀や大玉や火の玉を飛ばす投石機等が作られていていて国取りしていたのだから凄い。
亀のつまみのついた2.3x2.3cmの銅製の印章「天帝使者」印。
獅子のつまみのついた「孟トウ」印
「曹休」印。曹操の親戚・魏の軍人「曹休」の印。
諸葛孔明が南征した時に接触している人のひとり。
と、いうことで、愚作ながら、私の作品。
最近、書道の先生から篆刻も学び、印袴も作りました。なので、余計に印章には興味津々なのです。
印袴は自分で作ると、布の色や柄を好みにできるので楽しい。
彫ったばかりなのに、使い古びた印章のようになってしまったりと、まだまだ。なので、印面の方はまた、そのうちに。
三国志展は、9月16日まで、上野・東京国立博物館平成館にて開催中。
金土曜日は21時まで開館しています。
ご興味のある方は是非に!

公式サイト: https://sangokushi2019.exhibit.jp/
では、またお教室で!
9月の歳時記
9日: 重陽の節句
13日: 十五夜
16日: 敬老の日
20日: 秋の彼岸入り~26日  明け
23日: 秋分の日
29日: 招き猫の日