この季節がやってきました!

漸く梅雨が明け、太陽ギラギラの本格的「夏」到来。暦の上でも7月22日は「大暑(たいしょ)」と最も暑い頃、ですが、実際の暑さのピークはまだまだ先のような・・

こんにちは。土曜・フラワー/ホーム担当の大場です。

上野・不忍池、一面緑に覆われた葉の間から、スーっと伸びていたり、ちょっと顔を除かせいたり、ピンクの大輪が見頃となってきましたが、まだまだこれからも楽しめそうです。

パンダの赤ちゃんのお披露目はまだ先になりそうですが、また行ってみようと思います。
蓮の花床が蜂の巣のように見えることから、元々「ハチス」と呼ばれていて、「ハス」になったそうです。
蓮の花は早朝開いて昼間閉じてしまうので、朝の涼しい時に見に行くのがオススメです。

初めての裏打ち

さてさて、話はずいぶん変わりますが、「裏打ち」ってご存知ですか?
書道や水墨画など和紙に書いてある作品本紙の裏に紙を貼り付けて、しわやたるみを防いで補強することです。紙は墨などの水分が加わると収縮してしまい、しわしわになってしまうからです。
最近はアイロンと霧吹きだけで簡単にできる裏打ち専用用紙があるようですが、元来の方法で教えて頂きました。
道具は、作品、専用の厚紙、生麩糊(洗濯糊のこと)、糊桶、刷毛(糊刷毛、柔らかい撫刷毛、硬い撫刷毛)、霧吹き、板。

糊は水でのばしておきます。
①まず、まっさらな半紙を一枚土台として。霧吹きで全体にまんべんなく水を吹き(濡らし過ぎない)柔らかい撫刷毛で中心から外側に向かって優しく半紙を撫でるようにして折り目やしわを取ります。
②①の半紙の上に作品を裏返しに重ね、同様に霧吹きで全体に水を吹き、撫刷毛で優しく撫でてのばしていきます。
水は吹き過ぎない、優しく……ゆっくり過ぎるとどんどん乾いてきて…………

 
③全面に糊を塗った専用用紙を作品の上にかぶせ、空気が入らないよう一気に!まず両手で伸ばして硬刷毛でこすります。ここでしわができたらもう直せないので一番緊張する瞬間!
④作品の外枠より少し離れたところに指一本分くらいの幅で糊を一周ぐるりと塗って、板に張り付けます。
数日乾くまでそのまま。。。。
乾いたら、板から外して、作品の大きさに切って、額縁に入れて完成!

今日は板に貼ったところで終了。   
裏打ちをするとくっきりと墨の部分が浮き上がって見えるような感じがします。
今回は半紙サイズで2作品、作りました。手間はかかりますが、小さな作品なら家でひとりでもできるかも。と思いました。
愚作ばかりですが、書を書く上でまたひとつ楽しみが増えました。
冒頭にも書きましたが、これから太陽が容赦なく照りつけてきます。
マスク生活、熱中症にも十分気をつけて、水分・栄養をたくさん取りましょう。
そう、7月28日は土用の丑の日、ウナギを食べて暑い夏を乗り切りましょう!

そして、週末にはオリンピックも始まります。
涼しい部屋で、日本、応援しましょう!

しかし、しかし、8月7日は暦の上ではもう秋、立秋です。

ではまた、お教室で元気にお会いしましょう!
8月は夏休みが入りますので、くれぐれもスケジュールをよく確認してくださいね。