レッドローズガーデン

緊急事態宣言が解除され、ようやく外に出てみようという気分になってきますた。赤坂のホテルニューオータニに約2500㎡の敷地に赤いバラが約2000株栽培されている光景は本当に見事で、高層ビルの背景と空の赤いバラ・・・異空間にいる気分です。https://www.newotani.co.jp/tokyo/event/rosegarden-specialmonth/
今回お庭でガーデナーの村上敏先生にバラについてのお話を伺ってきました。
 

赤いバラの歴史

真っ赤なバラが現れたのはそんなに昔のことではなくヨーロッパで鑑賞されていたのはオレンジ色やピンクのものだったところを中国のものと掛け合わせることで朱色に近い赤いバラが約200年前に完成したそうです。その頃のバラは香りに抗菌作用があることなどから薬の用途に近いもの、また富の象徴として栽培されていました。そのバラが中国由来のバラとの交配で現在の赤いバラが生まれ観賞用としても魅力が一気に高まり男性が主流だった園芸層が徐々に女性に広がってきたきっかけになったそうです。

レッドローズガーデンのバラ

世界的なfloralデコレーターのケネス・ターナー氏がデザインし2000年の11月に誕生しました。もう20年を超えて木もだいぶ成長してきました。このローズガーデンではたった1色、「赤」のみを30種類選び育ており、そのようなローズガーデンはなかなか珍しいことと思われます。5~6月、9月~10月の年に2度の開園時にはこの「赤」からイメージされる情熱、愛情のもと、ここでウエディングが行われます。

バラの楽しみ方と未来のバラ

ガーデナーの村上先生によると香りの弱いバラの方が香りの強いバラより花持ちがよくものによると1カ月も咲いていることがあるそうです。そしてバラ園を訪れるなら午前中の涼しい時間帯がおすすめとのことでした。家庭でバラを栽培している時の注意点としては、茎を長く切りすぎないこと、茎を長く切ると葉もたくさん失われ次に咲く体力がなくなるのでなるべく葉を残して花を切るようにすることだそうです。また、バラの病気の黒点病は葉に黒い点ができるのですが、それを見つけたら速やかに薬をつけて対処することと、病気にかかった葉の撤去も大事だそうです。

進化をし続けるバラですが昔は小さかったバラの大きさもいまでは大きいものは直径13から14センチのものもあるそうです。現在ヨーロッパでは公園等はもちろん大きな道に面した個人宅のバラも農薬を散布してはいけないそうです。そこで専門家が目指している次世代のバラは無農薬無肥料で育つ丈夫なバラだそうです。そんなバラなら私にも育てられるのでは・・・と期待しています。

 

一歩外に出てみるとコロナ前に当たり前のようにしてきたことが、とても幸せに感じます。また制限される生活に戻らぬよう注意しつつ秋を楽しみましょう。